Saturday, October 20, 2018

2018.12.21.fri. A three guitars night



ご来場下さった皆さま
ギジェルモ・リソットさん、鈴木大介さん、藤本一馬さん
ありがとうございました。








A three guitars night
~聖なるギターの夜

国籍や生い立ちのことなる3人のギターの名手が三者三様のソロ演奏を中心に初共演します。静かな冬の夜、港に降り積もる初雪のように淡い音の波紋を描くー。

出演 | ギジェルモ・リソット(echizen guitar)
     藤本一馬(echizen & suhr guitar)
     鈴木大介(imai guitar)
日程 | 2018年12月21日(金)

◎ご予約・問合せ先
TEL  079-254-1400(店休日を除く9:00~19:00)
※公演名・お名前・人数・連絡先をご明記ください
※HUMMOCK Cafe 店頭でも受付いたします
※当日は別途料金にて軽食やドリンクメニューもございます



photo by KEI TANIGUCHI
Daisuke Suzuki / 鈴木大介
https://daisukesuzuki.at.webry.info/
今井勇一ミレニアム・モデル ギター使用

クラシックギタリスト。作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、新しい世代の音楽家として常に注目され続けている。マリア・カナルス国際コンクール第三位、アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝など数々のコンクールで受賞。斬新なレパートリーと新鮮な解釈によるアルバム制作は高い評価を受け、「カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~」は平成17年度芸術祭優秀賞を受賞。 平成17年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、第10回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。横浜生まれ。



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photo by Takeshi Yoshimura
Guillermo Rizzotto / ギジェルモ・リソット
https://www.guillermorizzotto.com/
Echizen Guitar 使用

アルゼンチンの伝統音楽を心に宿し、新たな解釈で継承する若き“印象主義”ギタリスト、ギジェルモ・リソット。1980年生まれ、アルゼンチン・サンタフェ州ロサリオ出身、ギタリスト、作曲家、編曲家、プロデューサー。12歳でギターを始め、19歳で地元のロサリオ音楽学校を卒業し、プロとして活動を始める。2006年に、10年以上の書きためた作品から吟味した初のオリジナル・ソロ・アルバム『ソロ・ギターラ』を発表。その後スペイン、バルセロナへ移住し現在まで活動拠点としている。長らく入手困難だった『ソロ・ギターラ』が日本で2012年春に国内盤としてリリースされ、南米音楽~フォルクローレのリスナーはもとより、クラシック・ギターのファンにまで幅広く支持され、異例のロングセラーを記録し一躍注目の存在となった。2013年春『情景の記憶(ソロ・ギターラ II)』のリリースに合わせ待望の初来日。インティメイトで繊細な演奏で全国のファンを魅了し、ツアーは大成功をおさめた。2014年、北欧ノルウェーのフォーク・ミュージック/楽器の演奏者たちとレコーディングした意欲作『ヴィンドゥ』を発表。2015年、ギター独奏曲集3作目『ラ・エテルナ・メモリア』をリリース。

ささ saa


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photo by Masaaki Miyara
Kazuma Fujimoto / 藤本 一馬
http://kazumafujimoto.com/
Echizen Guitar / Suhr Guitar 使用

ギタリスト、作曲家。雄大な自然からの着想、自己の内面を投影した作曲性と独創的な演奏で、これまで国内外のアーティストとのライヴやレコーディング作品への参加に楽曲提供など、多種多様な活動を展開。リーダー作品には、国内の共演者とのアンサンブルを軸に 南米よりCarlos Aguirre、Renato Motha & Patricia Lobato、André Mehmari、Silvia Iriondo、Joana Queirozらを録音に迎えリリース。『SUN DANCE』(2011年) 『Dialogues』(2012年) 『My Native Land』(2014年) 『FLOW』(2016年) 藤本一馬/伊藤志宏『Wavenir』(2014年) また、2018年結成20周年を迎えるナガシマトモコとのユニット〈orange pekoe〉では同世代を中心に大きな支持を受け、広いヴィジョンとその音楽性は高く評価されている。


Tuesday, October 16, 2018

2018.11.24.sat. "small appetite" vol.12 ~early winter





【Report】11/24  "small appetite" vol.12 ~early winter  
Walter Lang Solo Piano

ご来場くださった皆様がスマイルでエンジョイされていたほんとに佳い演奏会でした。
ウォルターラングさんには、帰り際「この空間を維持し続けてください」と自分たちへのメッセージもいただき励みになるとともにとてもロマンティックで美しい一夜となりました。
ご来場いただいたお客様、当日ピアノ調律を入念にしていただいたアトリエピアノピアの小川さん、本当にありがとうございました。



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次回、ささやかな季節料理と演奏会 small appetite  vol.12  は、ドイツより、ピアニスト作曲家Walter Langをお迎えします。ロングテーブルには苦楽園の花屋 ririnono 林麗子さんがセレクトされた季節の花をしつらえ、その日の音楽と寄り添う季節の食事と珈琲をご提供いたします。”人の心に明かりを灯すピアニスト” と表現されるラングさん霜月の宵、優しく端正な世界に触れる演奏をお愉しみください。


small appetite vol.12
~ early winter

出演 | ウォルター・ラング(piano)
日程 | 2018年11月24日
会場 | HUMMOCK Cafe 姫路市的形町的形1864


◎ご予約・問合せ◎
MAIL ticket.info.hummock@gmail.com(3日以内に返信いたします)
TEL 079-254-1400(店休日を除く9:00~19:00)
※公演名・食事の有無・お名前・人数・連絡先をお伝えください
※食事付の場合はテーブル付 指定席・予約制
※【予約のキャンセルについて】事前に人数に応じた準備物が必要な公演のため、3日前11/21以降のキャンセルや参加人数の減少があった場合は申込者様にキャンセル料をご請求させていただきますので、ご理解下さいますようよろしくお願いいたします。


WALTER LANG | ウォルター・ラング
http://www.walterlang.de/

1961年ドイツ・シュヴェービッシュ・グミュント 生まれ。 アコーデオンとピアノを演奏する父と祖父のもとで育った。ボストンのバークリー音楽院とアムステルダム芸術大学でピアノと作曲を学んだ。トリオは世界中をツアーしており、特に日本のジャズファンから愛される。また2005年にTRIO ELFを結成。ブラジルの大御所、ミルトン・ナシメントを迎えレコーディングやライブを行い、ブラジル音楽を取り入れる。2008年にスウェーデン出身のトーマス・マークソンとドイツ出身のセバスチャン・メルクを加え、新生「Walter Lang Trio」へと再編。これまでジャズ界の巨匠たちとの共演を果たし、現在はドイツの名門レーベル、ECM所属の日本人アーティスト、Shinya Fukumori Trioのピアノを担当するなど、幅広いジャンルで活躍中。

Saturday, August 25, 2018

2018.10.17.wed. Ulises Conti × ensemble 0 Japan Tour 2018 in Himeji







【Report】10/17 Ulises Conti x ensemble 0 姫路公演 

ご来場くださった皆様、本公演に関わってくださった皆様そして、企画制作のflau福園さん、ありがとうございました。またかけがえのない演奏会なりましたことお礼申し上げます。今回は、はじめてテラス側と店内にて二部構成でステージを転換し、それぞれの音楽性にも共鳴していたように思います。ensemble 0 は音源よりも生で体験することに意味を感じた静かに楽しい演出で、Ulises Contiも前回よりもユニークさが増した独特の美学にハッとする瞬間が何度も訪れました。今回の演奏会にも遥々お越し下さったお客様も多くあらためて感謝の気持ちです。また次回来日があれば開催お願いしたいと思います。



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【追記.10/17】
ご予約いただいた皆さまありがとうございます。
当日ご都合付く方お席を若干ご用意できます。
念のためお電話いただいた上でご来場下さいませ。
HUMMOCK Cafe 079-254-1400



【追記.10/13】
アルゼンチンの作曲家ピアニスト ウリセス・コンティの再来日ツアーが10/11富山nowhere公演から始まりました。

ウリセスさんは前回2013年の初来日時もHUMMOCK Cafeにて演奏していただきました。晩年のビル・エヴァンスのような風貌から紡がれる音は、HUMMOCK Cafe のピアノ史上かつて出たことがない音が鳴っていたように思います。それは、独学で音を探求した結果と、ピアノと友人のように接し、一緒に戯れるウリセス・コンティだからこそ出た音色だと感じました。彼の演奏を聴き高音部の弱音が柔らかなことに「大きい音よりも小さな音を出すほうが何倍も難しい」というあるピアニストの言葉を思い出しました。そんな繊細なタッチで紡がれるピアノ、今回の各会場でどんな響きで聴こえるのか想像も膨らみます。
昨年、僕はアルゼンチンの旅でウリセスさんのスタジオにも伺うことができました。ホテルまで迎えに来てくれたウリセスさんは正装で紳士的なスタイルは変わらず、現在は映画音楽や舞台芸術の作曲が中心で、音楽学校では音響についての教鞭を執り、俳優として映画にも出演されてるようです。

そして、今回の〈Ulises Conti Japan Tour 2018〉のうち、全国4会場、東京、岡山、松江、姫路は、アンサンブル・ゼロとのジョイントライヴになっています。
僕がアンサンブル・ゼロの中心人物、フランス人音楽家シルヴァン・ショヴォを始めて体験したのは6年前。大阪のカフェで開催されたアコーディオンほか鍵盤奏者 良原リエさんとのジョイントライヴでした。その時のシルヴァンさんは、ギターを水平に様々な楽器を組み合わせて繊細に音を奏で、どこか古楽にも通づるような限りなくミニマムなヴォリュームで、聴き手は自ずと耳を開くことができた強く印象に残る演奏会でした。今回はベルギー・ブリュッセルより2人の音楽家を迎えた新生アンサンブル・ゼロとしての演奏になります。小津安二郎監督のサイレント映画に即興音楽を奏でたことでも注目された前ユニット。最新作は、持続と反復の音が広がる抽象画のようなモダン・アンビエント作品なっています。グロッケンシュピールやギターは軽やかに、そしてハーモニウムの音が そこはかとなく日本の古楽器 笙 にも聴こえる幻想的なアンサンブルで、静かに感覚を呼び覚ます演奏会にもなりそうです。 二組の音楽家の邂逅も楽しみでなりません。お見逃しなくどうぞ!





ブエノスアイレス在住、孤高の音楽家Ulises Contiの再来日ツアー、5年ぶりの姫路公演が決まりました。東京・岡山・松江・姫路の4都市ではensemble 0との共演もございます。シネマティックな音楽を奏でるアルゼンチンとフランスの音楽家の邂逅。静かで美しい旋律に染まる秋の夜長をお愉しみください。


出演 | ウリセス・コンティ(ピアノ)
共演 | アンサンブル・ゼロ(マルチ・インストゥルメント)
日程 | 2018年10月17日(水)

◎ご予約◎
※公演名・お名前・人数・連絡先をご明記ください
※HUMMOCK Cafe 店頭でも受付いたします

◎問合せ先◎
TEL 079-254-1400(定休日・臨時休業日を除く9:00~19:00)
【更新】
当日ライブご参加お客様用のご飲食の有無のお問合せをいただきました→
→アルゼンチン旅で買ったスパイスを使用した軽食BOXをご用意予定です。開演前のお時間やお持帰り用としても、お愉しみいただけると幸いです。


ウリセス・コンティ/ULISES CONTI
http://flau.jp/releases/los-efimeros/

1975年生まれ、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のコンポーザー、マルチ・インストゥルメンタリスト、サウンド・アーティスト。
視覚芸術、映画、舞台芸術など様々な分野で幅広く活躍する他、ロラ・アリアスとのコラボレーションを含め、ジャンルレスな多数のアルバムをリリース。アレハンドロ・フラノフらが参加し、アルゼンチン音響派をネクストステージに運ぶ狼煙を挙げた怪作『Iluminaciones』(通称・タコジャケ)でデビュー。ガレージ・ロック〜アシッド・フォーク、フォルクローレの古典からColleenまでをフォローする現代的な感覚と、ウィットに富んだ独創性溢れる楽曲で注目を浴びている。アメリカでのアーティスト・イン・レジデンス、Kammerspiele Munich、HAU Berlin、Theatre Bremenへの招聘、BEACH HOUSEとの共演など、様々な国を旅して培われた無国籍で既成の概念に捉われない様はまさに孤高。シネマチックなオーケストレーションからロマンチックでエスプリの効いたソロピアノ、先鋭的なエレクトロニクス処理までを華麗に使いこなすアルゼンチン・ポスト音響派屈指の才能です。

◆5年前のHUMMOCK Cafe公演レポート
https://hummock.blogspot.com/search/label/ulises






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アンサンブル 0 / ensemble 0

2004年にSylvain Chauveauを中心にフランスで結成されたアンサンブル。FatCat、Typeなどからリリースされたモダン・クラシカル傑作群や、自身もボーカルを務めたDepeche Mode、Smogのカバー、Micro Mega:, Arca、ONなど様々な名義でもその留まるところを知らない才能を発揮しているアーティストSylvain Chauveau、武満徹作曲賞を受賞した若手現代作曲家Joël Merah、池田亮司の諸作品でもパフォーマーを務めるStéphane Garinというフランスの現代音楽シーンの才能がコアメンバー。これまでにヨーロッパ各地での様々な音楽祭やホールで公演、自身の作品演奏に限らず、スティーヴ・ライヒ, モートン・フェルドマン, 杉本拓, ジョン・ケージ, エリック・サティ, ギャヴィン・ブライアーズらの作品も演奏し、アンサンブルの持つ未知なる可能性を追求している。今年リリース予定の新作 「ensemble 0 plays eight compositions and it lasts 38:36」では、コアメンバー以外の拡張されたアンサンブルの形態がとられており、今回の来日もそのメンバーによるセクションとなっている。




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✣Ulises Conti Japan Tour 2018
http://flau.jp/event/ulises-conti-japan-tour-2018/

10/11(木)富山 nowhere
10/12(金)金沢 オヨヨ書林 せせらぎ通り店
10/13(土)東京 Fluss
10/15(月)岡山 蔭凉寺
10/16(火)松江 清光院下のギャラリー
10/17(水)姫路 HUMMOCK Cafe
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企画制作:flau


【追記.10/10】
当日のご飲食メニューのおしらせ
  HUMMOCK Cafeより、アルゼンチンのパイ包み”エンパナーダ”を中心に、自家製ポークハム&人参ピクルス、新里芋チップス、ヒヨコ豆フムスと自家製パン。手軽なBOXスタイルでお持ち帰りもしていただけます。
ドリンクは、自然派ワイン(白)と、すだちカクテル、コーヒー各種、マテ茶などなど予定しています。

 そして、今回はたつの市の「エリモベーカリー」さんより、数種のパンをご販売いただけることになりました。開演前や休憩時に、その場限りのひと時をお愉しみいただけますと嬉しく思います。

お席はまだご用意できますので、近々にでもご都合つきましたら是非ともこの貴重な機会をご体験頂きたいと思っています。生で感じる音楽は本当に素晴らしいものですね!
上記メールアドレス&お電話にて、お問合せなどもお気軽にどうぞ。


Saturday, June 16, 2018

2018.8.22.wed. "small appetite" vol.11 ~late summer dreams


【report】
2018.8.22
small appetite vol.11
~late summer dreams
出演:伊藤志宏

5年ぶりのソロピアノ。自立した優しく豊かな気持ちへと導いてくれる演奏と素晴らしい観客の皆さまでした。伊藤志宏さん、ご来場くださった皆さま、当日ピアノ調律のatelier pianopia 小川さん、心より感謝申し上げます。




*  *  *


ささやかな季節料理と演奏会”スモール アペタイト”第11回は、ピアニスト作曲家 伊藤志宏さんをお迎えいたします。志宏さんが作曲された曲のタイトルは文学からのインスピレイションが多く、そのなかでも今回は《 夢 》をテーマにお届けします。 演奏前には、その日の音楽と寄り添う季節の夕食と珈琲をご提供いたします。夜風が涼やかになる季節。ひと夏の想い出にどうぞいらしてください。


"small appetite" vol.11 
~late summer dreams

出演 | 伊藤 志宏 (piano)
日程 | 2018年8月22日(水)
会場 | HUMMOCK Cafe 姫路市的形町的形1864 ※駐車場に限りがございますので乗合せ、または公共交通機関でのお越しをお待ちしています

◎ご予約・問合せ◎
MAIL ticket.info.hummock@gmail.com(3日以内に返信いたします)
TEL 079-254-1400(店休日を除く9:00~19:00)
※公演名・お名前・人数・連絡先をお伝えください
※定員24名・テーブル付 指定席・予約制
※19:00頃からの演奏のみ観覧席(1ドリンク付)も若干設けますのでご希望の方はご連絡ください
※【予約のキャンセルについて】事前に人数に応じた準備物が必要な公演のため、3日前 8/19以降のキャンセルや参加人数の減少があった場合は申込者様にキャンセル料をご請求させていただきますので、ご理解下さいますようよろしくお願いいたします。




伊藤志宏  Shikou Ito  
https//www.shikoupf.com/

ピアニスト、作曲家。14歳で東京交響楽団とベートーヴェン ピアノコンチェルト三番を共演し、音楽理論は慶応義塾経済学部在籍中に独学で学ぶ。多様な編成で独自の活動を展開し、シンガーからも伴奏者、編曲家としての信頼も高く、トリオやソロなどの作品をリリース。『LADIES & PIANOMAN』、『ヴィジオネール』、『タペストリア』、 『毒ある寓話』、 2013年公開映画の音楽を担当。これまでの活動ユニットには〈Shima & Shikou DUO〉や〈audace〉、『Wavenir 』Duo/藤本一馬、バンド ピアニストとして〈オバタラ・セグンド〉と松浦俊夫PRESENTS〈HEX〉など、国内外のツアーに参加。日々耽美なピアノの音色を探求し届けている。




Sunday, May 13, 2018

Report <2018.6.6 wed> Quique Sinesi Japan Tour 2018 in Himeji








Report ♫
Quique Sinesi Japan Tour 2018 in Himeji 〜小さな音のことづて〜
.
梅雨入りとともに迎えた姫路公演。雨音までも心地よいヴァイブレーションとなり、キケさんのプライヴェートサロンへ招かれた雰囲気のなか親密な演奏会でした。まるで紫陽花の別名"七変化"のように、優しくしなやかな運指で5種の弦楽器(7弦ギター、10弦ギター、ピッコロギター、ロンロコ、サイレントギター)を自由に操り、その弦の音色が空間に満ちる それは美しい演奏でした。これまでの名曲から数日前にできた新曲までヒストリーも感じる充実の内容。そしてサプライズに、客席にいたバンドネオン奏者 北村聡さんを飛び入りで迎えての「Oblivion」。ここはブエノスアイレスか日本なのか境目がなくなるほどその世界観に惹きこまれていきました。キケさんの奏でる音色は多幸感をまとい各地に様々な色合いの紫陽花を咲かせたことでしょう。ご来場いただいた皆さまありがとうございました。

そして、このツアーのサポートの resonance music / bar buenos aires 吉本宏さんとresonance music 中正美香さん、大変お世話になりました。そして Echizen guitars 越前良平さん、バンドネオン奏者 北村聡さん、おふたりがこの場にいらっしゃることに感謝の思いでした。岡山公演の素敵な余韻の中お越しいただきたいたmoderado music 岡本さんとご友人皆さま本当にありがとうございました。



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Celeste de Luján 
ルハンの水色

2012年5月、カルロス・アギーレさんと共に、その時が初来日だったキケ・シネシさんの演奏は、静かにセンセーショナルで、その場に居合わせた誰もが固唾を呑んで聴いていた。自分たちも言葉に表せないほどに感動したなかのひとりで、その数ヶ月後、再び演奏が聴くことができればと願い、僕たちは彼らの住むアルゼンチンへと旅立った。

首都ブエノスアイレスから約1400km離れたアンデス山脈近く、ラ・リオハにて体験したキケ・シネシさんのソロ演奏。日本で巡った7都市からのインスピレイションもとにした、"7つの夢"楽曲を披露され、旧駅舎を改装したレンガ造りの雰囲気と相まって繊細な弦の響きが空間に満ちる素晴らしい体験でした。そして、本国でも愛される理由は演奏技術はもとよりあの笑顔と人徳であることも再認識。その後僕たちは、パラナー、サンタフェ、ブエノスアイレスと彼の演奏を追いかけ、最後は奥様と息子さんのいらっしゃるハウレギのご自宅まで招いてくださいました。森が多い郊外の一軒家で、奥には中庭がありとても静かな環境。その街にはレストランが一つあるのみの閑静な場所で、彼の豊かな音楽性はここから生まれてくるのだと感じました。夕食までの時間近郊を案内してくれることになり、車で数分走った場所に荘厳な大聖堂を擁したルハンという街がありました。その大聖堂にはアルゼンチンの守護聖母〈Nuestra Señora de Luján〉を祀っていて、アルゼンチン中から礼拝に来る有名な大聖堂。交通手段がない時代でもブエノスアイレスから80km歩いて多くの方が訪れていたそうです。そのルハンの参道で入手した小さなマリア様は、守護聖母と同じく水色のマントを羽織っていました。水色はアルゼンチン人にとって特別な色で、国旗の水色は空と海を指し、正義、真実、友情の意味が込められています。キケ・シネシさんの2018年最新作『小さな音のことづて』は、そんな水色をモチーフにしたアートワークで、どこか神聖な意思表示すら感じ、ルハンでの水色が再び眼前に現れた気がしました。優しい瞳の奥に揺るぎない芯の強さも感じる彼の美しい演奏。日本との友情を届けに、再び彼の演奏を聴ける日が待ち遠しく思います。

いよいよ来月、6月1日福岡公演より再来日ツアーが始まります。今回は初となる完全なソロ演奏。そして、今年は日本アルゼンチン国交樹立120周年。もしご都合つきましたら各地の会場へどうぞ訪れてみてください。姫路公演もただいまご予約受付中です。

Quique Sinesi Japan Tour 2018 in Himeji
 “Pequenos mensajes sonoros”

出演 | キケ・シネシ(10弦ギター、7弦ギター、ロンロコ、ミニギター
日程 | 2018年6月6日(水)

◎ご予約◎
 MAIL ticket.info.hummock@gmail.com
※公演名・お名前・人数・連絡先をご明記ください
※HUMMOCK Cafe 店頭でも受付いたします

◎問合せ先◎
TEL 079-254-1400(定休日・臨時休業日を除く9:00~19:00)


Sunday, April 15, 2018

<2018.6.6 wed> Quique Sinesi Japan Tour 2018 in Himeji


現代アルゼンチンを代表するギター奏者/コンポーザー、キケ・シネシ。
単独では初のジャパン・ツアーを開催します。

フォルクローレからジャズ、クラシックまで織りまぜた洗練を極めた音楽性と、高度なテクニックに裏打ちされた創造性あふれる演奏。その深く美しい音色は、わたしたちを夢心地にしてくれます。さまざまな感情や想いを込めた「小さな音のことづて」をわたしたちに届けに、キケが4年振りに日本にやってきます。

Quique Sinesi Japan Tour 2018 in Himeji
 “Pequenos mensajes sonoros”

出演 | キケ・シネシ(10弦ギター、7弦ギター、ロンロコ、ミニギター )
日程 | 2018年6月6日(水)
時間 | 開場18:30/開演19:30
会場 | HUMMOCK Cafe 姫路市的形町的形1864
料金 | 予約4,000円/当日4,500円(ご来場先着順自由席)

◎ご予約◎ご予約受付終了
 MAIL ticket.info.hummock@gmail.com
※公演名・お名前・人数・連絡先をご明記ください
※HUMMOCK Cafe 店頭でも受付いたします

◎問合せ先◎
TEL 079-254-1400(定休日・臨時休業日を除く9:00~19:00)




Quique Sinesi キケ・シネシ

1960年、ブエノスアイレス生まれ。
アルゼンチンでもっとも重要なギタリストの1人と称され、タンゴとフォルクローレをベースに、ジャズ、即興、クラシックなどの意匠を織り交ぜた演奏スタイルは唯一無二。7弦ギターをメインに、チャランゴ(南米アンデス地方の伝統的弦楽器)、ピッコロ・ギター(高い音域のギター)、そしてアコースティック・ギターを自在に弾き、豊かなイマジネーションと、確かなテクニックに裏付けられたその音色は、瑞々しい情感と精緻な表現を併せ持つ。

14歳でプロとして活動を始め、20代前半でバンドネオン奏者ディノ・サルーシ・カルテットのギタリストとしてヨーロッパ・ツアーに抜擢されて以降、アストル・ピアソラ・バンドのピアニストだったパブロ・シーグレル、アルト・サックスの巨匠チャーリー・マリアーノ、マルチ・リード奏者マルセロ・モギレフスキー、ペドロ・アスナール、ルーベン・ラダ、フアン・ファルー、そしてもちろんカルロス・アギーレなど、アルゼンチンから欧米まで多数の音楽家と共演、作品を吹き込み、世界的な名声を得てきた。

2012年、カルロス・アギーレとのデュオ・ツアーで初来日、 多くの音楽ファンの前で圧倒的な演奏を披露し喝采を浴び、ここ日本での評価と人気に火がついたのは記憶に新しい。「ずっと何年も曲が書けなかった。でも日本での日々を経て、創作への情熱があふれだした…」と本人が語ったように、初来日ツアーで訪れた7つの都市の印象を描いた楽曲で構成された『7 sueños(7つの夢)』と、大切な家族への想いを綴った楽曲を中心に構成された『Familia(家族)』の2枚組・21曲収録という入魂のアルバムを2014年にリリース。

2018年新作『Pequenos mensajes sonoros 〜 小さな音のことづて』は、それ以来4年振りとなるソロ名義でのオリジナル新曲を収録したアルバム。そのリリースに合わせ単独では初の日本ツアーを開催します。


Quique Sinesi『Pequenos mensajes sonoros 〜 小さな音のことづて』
通販と詳細はこちらでご覧いただけます
⇒ HUMMOCK WEBSHOP






<下記映像はアルバム未収録>




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キケ・シネシ ジャパン·ツアー 2018
 「小さな音のことづて」

6/1(金) 福岡  パッパライライ
6/2(土) 岡山  日本福音ルーテル岡山教会
6/3(日) 米子  ゆう&えん Qホール
6/5(火) 大阪  天満教会
6/6(水) 姫路  HUMMOCK Cafe
6/7(木) 名古屋  喫茶クロカワ
6/8(金) 札幌  ル・ケレス南円山 ミュージアムホール
6/10(日) 山形  gu/ra ラウンジホール
6/12(火) 東京  ルーテル市ヶ谷センター コンサートホール

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ツアー主催・企画・制作:株式会社インパートメント

Thursday, February 15, 2018

Wavenir Tour, Spring 2018 Komorebi



深呼吸して見上げる青空と
手をのばして触れる緑の葉。
その間をすりぬける陽の光は
魔法じかけのように美しい。

そんな木洩れ陽のように
まばゆい音のアンサンブルは
私たちの情感へ響き
これからも深く沁み渡るだろう。


新緑が芽吹く季節―
ギタリスト藤本一馬とピアニスト伊藤志宏による 3年ぶりのウェヴニール・ツアーは、これまでの楽曲と新曲のデュオ演奏のほか、サクソフォニスト内田輝が加わるトリオに音を紡ぎ、セカンドステージへとあらたな心象風景を描きだす。
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Wavenir Tour, Spring 2018  Komorebi 

・出演 : 藤本一馬(guitar)  伊藤志宏(piano)
  w/内田輝(sax)

・ピアノ調律 : 内田輝
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4/27 (金)東京 公演 |やなか音楽ホール
・時間 : 18:00 開場 / 18:30 開演
・会場 : やなか音楽ホール ▶ 東京都台東区谷中3-23-8
・予約 : hummock label ▶ メール ticket.info.hummock@gmail.com
      

4/28(土)名古屋 公演 |JAZZ茶房 靑猫

4/29(日)姫路 公演 |姫路文学館 講堂 北館3F
・時間 : 13:30 開場 / 14:00 開演
・会場 : 姫路文学館 講堂 ▶ 姫路市山野井町84番地 
・予約 : hummock label ▶ メール ticket.info.hummock@gmail.com
     「日にち・公演名・お名前・人数・電話番号」の5項目をお伝えださい。



 ■藤本一馬  Kazuma Fujimoto
ギタリスト、作曲家。雄大な自然からの着想、自己の内面を投影した作曲性と独創的な演奏で、これまで国内外のアーティストとのライヴやレコーディング作品への参加に楽曲提供など、多種多様な活動を展開。リーダー作品には、国内の共演者とのアンサンブルを軸に 南米よりCarlos Aguirre、Renato Motha & Patricia Lobato、André Mehmari、Silvia Iriondo、Joana Queirozらを録音に迎えリリース。『SUN DANCE』(2011年) 『Dialogues』(2012年) 『My Native Land』(2014年) 『FLOW』(2016年) 藤本一馬/伊藤志宏『Wavenir』(2014年) また、今年結成20周年を迎えるナガシマトモコとのユニット〈orange pekoe〉では同世代を中心に大きな支持を得ている。2016年4月よりNYに拠点を移し、広いヴィジョンとその音楽性は高く評価されている。


■伊藤志宏 Shikou Ito
https//www.shikoupf.com/
ピアニスト、作曲家。14歳で東京交響楽団とベートーヴェン ピアノコンチェルト三番を共演し、音楽理論は慶応義塾経済学部在籍中に独学で学ぶ。多様な編成で独自の活動を展開し、シンガーからも伴奏者、編曲家としての信頼も高く、トリオやソロなどの作品をリリース。『LADIES & PIANOMAN』(2012年) 『ヴィジオネール』(2013年) 『タペストリア』(2014年) 『毒ある寓話』(2017年) 2013年公開映画の音楽を担当。これまでの活動ユニットには〈Shima & Shikou DUO〉や〈audace〉、バンド ピアニストとして〈オバタラ・セグンド〉と松浦俊夫PRESENTS〈HEX〉など、国内外のツアーに参加。日々耽美なピアノの音色を探求し届けている。

■内田輝 Akira Uchida
http://baroquevoice.tumblr.com/
サックス奏者、クラヴィコード奏者、ピアノ調律師。音楽大学でサックスを専攻。ピアノ調律を習得後、14世紀に考えだされた鍵盤楽器(クラヴィコード)に出会い演奏と製作を行なっている。他、ピアノ調律を通した”音のワークショップ”を全国で開催。ソロ名義作品では ピアノとソプラノサックスによる『OTOTSURE』(2014年)、ピアノソロ『after the rain』(2015年)などをリリース。 AOKI,hayato と haruka nakamura との〈FOLKLORE〉メンバーとしても音楽の旅を続けている。





                 

この Wavenir Tour にて初共演のソプラノサックス奏者 内田輝さんは、昨年HUMMOCK Cafeでの演奏会にソロ出演(クラヴィコード,サックス,ピアノ)と FOLKLORE のメンバーとして出演の他、音のWS開催やピアノ調律師としても関わってくださいました。
こうした感覚は自分たちには珍しいのですが、音楽家でありステージの裏方でもあるような近い感覚で音楽に対する考えを話せる方でもあります。
現在は 鍵盤楽器クラヴィコードの製作も行っており、ひとつ太い芯の通った人間力を感じます。
そういった意味では、形は違えどギタリスト藤本一馬さんとピアニスト伊藤志宏さんとも通じる感覚もあり、これまでWavenir Tourで訪れた場所での数々の胸に響く演奏は忘れることなく、またひとつのヴェールをかけるようにトリオへとあたらしい音が紡がれていきます。

ひとつの出会いや体験が心にもたらしてくれる豊かさ―
思い思いに感じていただけるひとときになりますよう願っています。


ツアー企画・主催:hummock label