Wednesday, June 22, 2016

Report 2016.6.20-21 in Okayama


Satoshi Kitamura 
bandoneon solo okayama country side
"small appetite"vol.4 
2016年6月20日 満月

at  蒜山耕藝の食卓 くど


蒜山の昔ながらの集落にあたる中和村。その静かな里山に抱かれた場所に、蒜山耕藝を営む高谷ご夫妻が自然栽培で育てる作物をいただける食卓「くど」があります。その調理場をお借りしてHUMMOCK Cafeはコース料理のご提供をさせていただきました。


午後に到着するとちょうど今回のお花を活けて下さる まつもとさんもいらっしゃいました。中和村で育っている草花をあつめた自然の恵み。その美しく力強い草花と高谷ご夫妻そして豆腐職人のまついさんが笑顔で迎えて下さり、爽やかなそよ風が吹き抜けるなか、準備を整えてまいりました。

夕刻になり、ほぼご予約のお客さまがご来場されると、その直後窓の向こうから雨が迫る様子が見えて、これから始まる清らかな儀式のようにも、なにかを浄化するかのようにも思えました。
蒜山耕藝さんから準備された、中和のクロモジ冷茶のアペリティフではじまり、今回演奏出演の北村聡さんバンドネオン独奏に寄り添い、アルゼンチン料理の前菜三種と主菜と蒜山耕藝の亀の尾ごはんを、くどと縁のある作家さんの器とカトラリーで召し上がっていただきました。

しだいに窓から見える景色が淡く黄昏に近づくころ、北村聡さんの演奏が始まり気が付けば雨音も小さくなり、バンドネオンの音色が響き神々しい時間の訪れを感じました。初めて聴く様々な演奏曲にまつわるエピソードも交えながら奏でる北村聡さんに、演奏後皆さんからの大きな拍手がくどに響きました。

終演後の余韻に、蒜山耕藝産大豆をHUMMOCK Cafeで自家焙煎したコーヒーと豆腐職人まついさんが仕込んでくれた豆腐を湧水で寒天寄せに仕上げた「玲瓏豆腐(こおりとうふ)」を同じく大豆から加工されたきな粉と黒蜜を添えて、コース料理しめくくりの一皿とさせていただきました。

振り返ると、くどにお集まりの皆さんのことを天からの神様に見守ってもらっているかのような small appetite (vol.4)になりました。それは常日頃、農業を通じてその土地の自然と真摯に向き合っている蒜山耕藝さんからいただく恵みとも感じますし、音楽と共鳴したかけがえのないイベントになりましたこと、心より感謝いたします。














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Satoshi Kitamua
bandoneon solo okayama city side
2016年6月21日 夏至

at  cafe moyau

翌日は岡山市へ移り、旭川を臨むcafe moyau公演では、moderado music岡本方和さんが北村聡バンドネオン独奏会を主催され、たくさんの方々にアンサンブルとはまた違ったソロでの北村聡さんの魅力を堪能していただけました。







北村聡バンドネオン・ソロ岡山2公演へご来場の皆さま、本当にありがとうございました。そして、ご尽力いただいた、蒜山耕藝高谷ご夫妻、moderado music岡本方和さん、豆腐職人 松井美樹さん、陶芸家 堀 仁憲さんと金工作家 坂野友紀さん、草花まつもとさん、cafe moyauスタッフの皆さま、大変お世話になりました。最後になりましたが企画段階から適切なアドバイスをいただき、イベントリーフレットのディレクション・デザインを手がけて下さったArgyle design宮良当明さん、ありがとうございました。

そして、バンドネオン奏者 北村聡さんのソロ公演は、23日(木)名古屋cafe dufi へと続きます。ご都合つくかたは、どうぞ会場までおたずねください。