Saturday, November 22, 2014

【Book】 Quiet Corner a collection of sensitive music


クワイエット・コーナーが待望の書籍化!
本日11月22日、発売されました。

心を深く静める、繊細で穏やかな音楽をテーマに、リスナーや音楽関係者の間で話題になったHMVのフリーペーパー「Quiet Corner」が待望の書籍化。ジャンル~国~年代を超えて、12のテーマで自由な音楽地図を描きながら、「クワイエット」で「センシティヴ」な共通感覚をもつ作品を約300枚セレクト。それぞれに付けられた執筆者のパーソナルな表情が映しだされた文章と文体は、エッセイや日記のような手触り。著名な音楽愛好家たちによるコラムや、穏やかな音楽を選ぶ理由をテーマに対談も掲載。まるで誰かの音楽ライブラリーを眺めているような楽しみを感じさせながら、日常生活にやさしく寄り添い、ささやかな幸せと豊かな彩りを届けてくれる一冊。

拙文ではありますが、ハンモックカフェ店主 中村信彦も執筆参加させていただきました。
叙情と詩情に満ちあふれた、素晴らしき作品たちの出会い。従来のジャンルの概念から解放されて印象で読める、穏やかな音楽への旅の道標のようなディスクガイド。音楽好きの友人への贈り物としてもおすすめです。


『クワイエット・コーナー 心を静める音楽集』 
Quiet Corner a collection of sensitive music
     
【監修】山本勇樹

【イラスト】三宅瑠人
【ブックデザイン 】杉怜(Scenery of Design)
【仕様】A5判/176ページ
【発売日】2014年 11月22日
【発売元】シンコーミュージック
【価格】1,700円+税


◆ディスクレヴュー執筆者紹介(五十音順)
石亀政宏 / 石郷岡 学 / 稲葉昌太 / 岡本方和 / 河﨑政芳 / 河津継人 / 鬼頭黎樹 / 河野洋志 / 清水久靖 / 高木洋司 / 寺町知秀 / 中村智昭 / 中村信彦 / 野見山 実 / 吉本宏

◆コラム
伊藤ゴロー / 栗本斉 / 小瀬村晶 / 橋本徹 / 林伸次 / 福井亮司 / 中島ノブユキ / 中正美香 / 吉本宏

◆対談
寺田俊彦(雨と休日)


※山本勇樹さんご本人による、ディスクガイドを通じて伝えたいことコラム
Another Quiet Corner Vol. 36 『クワイエット・コーナー』が本とCDに。
繊細で穏やかな音楽を探しているすべての人へ。
http://dacapo.magazineworld.jp/music/154996/



※内容詳細・通販HUMMOCK WEBSHOPはこちら
http://hummock.thebase.in/items/905036




Thursday, November 20, 2014

FRUIT LABELS ISSUE: CAL 2015


今年もargyle designより、ジューシーなフルーツシール・カレンダー2015が届きました。
(argyle design|アーガイル・デザイン宮良さんは、hummock label|ハンモックレーベル第一弾作品CD『Wavenir』藤本一馬/伊藤志宏のデザインも担当して下さいました)

版に色を載せて重ねていくことで
特有の風合いを感じる印刷技術を用いた孔版印刷のカレンダー。
例年との違いは、印刷法と紙質にこだわった
「グラフィカル×ナチュラル」の絶妙バランス。
枚数も各月毎の12枚仕様とカヴァーまで付いた贅沢なしつらえです。
(写真の木製スタンドは私物です)

●FRUIT LABELS ISSUE: CAL 2015  1,200円(税込)
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WORLD WIDE WONDERLAND
FRUIT LABELS ISSUE: CAL 2015

Colores de ESPAÑA −スペインの色彩

吉本宏と宮良当明がつくる
フルーツシール・カレンダー、十年目の最新作。

バスク地方サン・セバスティアンの
旧市街をそぞろ歩き。
街のあちこちにある
バルをまわって小皿料理とワインを。
街角の果物屋には
木箱やかごに盛られた
色とりどりのフルーツがならぶ。
それはさながら果実の楽園。

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【仕様】
カヴァー/バックカヴァー/インサイド 4頁(仕上がり:ポストカードサイズ 100×148mm|オフセット印刷|両面印刷|クラフト紙)
カレンダー 12枚(ポストカードサイズ 100×148mm|孔版印刷|片面印刷|白厚紙)
PP袋
Work by HIROSHI YOSHIMOTO – MASAAKI MIYARA

店頭と通販にて、ただいま好評販売中。
【通販HUMMOCK WEBSHOP】

Friday, November 14, 2014

JOSEI 《I See You While Playing The Piano》 Release Concert in Himeji 2015.1.24.sat




HUMMOCK Cafe  2015年最初のコンサートは...

次代のジャズを担うピアニスト丈青の
1stソロピアノ・アルバム《I See You While Playing The Piano》リリース・コンサート。
そして特別出演として、過去に共演の話はあったものの実現に至らなかった、
ギタリスト藤本一馬氏をスペシャルゲストに迎え、
初共演を含む 一夜限りの2ステージ公演となります。

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◆JOSEI 《I See You While Playing The Piano》Release Concert in Himeji

・日時: 2015年 1月 24日(土)
・主演: 丈青(piano)
・special guest: 藤本一馬(guitar)
・開場: 19:00 / 開演:20:00(入替えなし2部制)
・会場: ハンモックカフェ(店内)

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「 ― ピアニズムの探求は、はじまったばかりだ。」 丈青

「ダイナミックな世界を表現し、クリーンで新しいピアノソロへのアプローチが皆に驚きをもたらすだろう。  ― ということは今の丈青の自己主張が、この1枚にしっかり集約されているわけだ。」 日野皓正


●JOSEI /  《I See You While Playing The Piano》

HUMMOCK WEBSHOP

SOIL&"PIMP"SESSIONS, J.A.Mのメンバーとして世界的な活動を展開、ホセ・ジェイムズ、日野皓正、菊地成孔などのトップアーティストから賞賛される丈青の初ソロ・ピアノ・アルバム『I See You While Playing The Piano』。コンサートグランドの名品〈FAZIOLI〉をホールで演奏、世界に先駆けDSD 11.2MHz/1bitでマルチ・レコーディング。透徹した感受性と峻厳なまなざしにより自身のピアニズムを探究、クラシックを素地とする卓越したタッチにより、往年の名曲の秘められた側面を照射、オリジナル楽曲では清新でゆたかなイメージを描き、アルバムトータルでジャズのあらたな相貌を浮かびあがらせる。

《I See You While Playing The Piano》特設サイト⇒ http://joseisolo.com/





■丈青 |  http://joseisolo.com/

ボーカリストである母の影響で、3 歳からピアノにふれクラシックを学ぶ。また同時にブラックミュージックをはじめとする多岐にわたる音楽に親しみ、その語法を独学で習得。1997 年に本格的にジャズピアニストとしての道を歩むことを決意。鈴木勲のバンドへの参加を機にジャズシーンに広くその名が知れわたり、一躍トップピアニストとしての地位を確立。2003 年にはSOIL&"PIMP"SESSIONS に加入、メジャーデビューを果たす。GillesPeterson に認められたことから活動が世界規模へと発展、2007 年には同バンドから派生したピアノトリオJ.A.M を結成、これまでに3 枚のアルバムをリリースする。ソロとしての活動では日野皓正、菊地成孔らと共演し絶大なる支持と信頼を獲得。類い稀なるリズム、グルーヴへの感覚、幼年期より養われた広汎な音楽的造詣をもとにした清新なソングライティングや鮮烈なイメージを喚起するインプロヴィゼーション、クラシックを素地とする卓越したタッチは、José James, Jamie Cullum, Eric Harland といったトップアーティストからも賞賛される。次代のジャズを担う最重要人物のひとりとして、世界的に注目される存在である。2014 年10 月、初のソロピアノ作《I See You While Playing The Piano》をリリース。



■藤本一馬 | http://kazumafujimoto.com/

1998年ヴォーカルのナガシマトモコとorange pekoe を結成、現在まで日本のオーガニック・ミュージック・シーンをリードし続けている。またソロ活動としては2011年から現在まで3作品発表。ギタートリオ編成を軸に録音された1st『SUN DANCE』、南米の音楽家との録音も含めた2nd『Dialogues』、そして3rd『My Native Land』では現代ブラジル音楽の最高峰ピアノ奏者アンドレ・メマーリを曲ごとに迎えたカルテット編成中心の録音。独創的なオリジナル曲と、ジャズ、ワールドミュージックのエッセンスを滲ませたジャンルレスなインストゥルメンタルを進化させている。2014年9月、作曲家ピアニスト伊藤志宏とのデュオアルバム『Wavenir』をリリース。


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<ご予約・問合せ>
※11月14日(金)より受付開始。
お早目のご予約をおすすめします。

メールhummockcafe0525@yahoo.co.jp(24hs受付)
電話 079-254-1400(定休日を除く12:00~22:00)

予約方法
  ↓
●お電話・メール・店頭にて受付
 ↓
●公演名・お名前・人数・ご連絡先電話番号の
  以上4点をお伝えくださいませ。
  (未就学児童の入場は事前にご相談下さいませ)
  ↓
●メール予約の方は受信後24時間以内に返信いたします。
 ↓
予約完了




Saturday, November 8, 2014

"Wavenir" from Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew

HUMMOCK Cafeが2014年秋より始動した「ハンモックレーベル-hummock label~音楽。心のライブラリーに想い重なる。~」より御礼。
2014年9月4日にレーベル第1作品となる、アーティスト藤本一馬/伊藤志宏『Wavenir』を全国発売後、10月にかけてリリースツアーライヴ10公演を企画・主催し、各地の皆さまに温かく迎えられました。その後11月に入ってからもライヴと作品への感想や、残念ながら会場へ向えなかった方からのライヴ問合せをいただき、感謝の気持ちで過ごしています。ありがとうございます。
そこで、来年2015年にも引き続き各地で藤本一馬/伊藤志宏『Wavenir』の生演奏の機会を企画し、アコースティック・ギターとピアノの美しき音の共鳴をお届けいたします。
【Kazuma Fujimoto & Shikou Ito “Wavenir” Release Tour/ 2015 Spring , North】
藤本一馬 & 伊藤志宏 “ウェヴニール” リリース ツアー 2015春 / 北
詳細はhummock label Web Siteにて。

そして音楽メディアのひとつ、橋本徹(SUBURBIA)さんを始めとする「usen for Cafe Apres-midi」の選曲家がそれぞれのセレクトした音楽への思いを綴る「Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew」にて、選曲家の富永珠梨さんと吉本宏さんが、2014年秋のお薦めに『Wavenir』を取り上げられた寄稿を感謝を込めて転載させていただきます。

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Voice of “usen for Cafe Apres-midi” Crew
2014 Autumn Selection(2014年10月13日~11月30日)

---"2014 Autumn Selection"ベストな1枚は、"美しい音楽を多くの人と分かち合う"ということを真剣に、そして並々ならぬ情熱と、愛を全力で注ぎ込んで作られた"純度の高い鉱石"のような作品を選びました。ハンモック・レーベル第1弾作品、藤本一馬/伊藤志宏『Wavenir』。初めてこのアルバムを耳にしたとき、あまりの素晴らしさにしばらくその場から動けなくなりました。そして次の瞬間「すぐにこの溢れ出す想いをハンモック・レーベルの中村夫妻(レーベルを主宰されている姫路のハンモック・カフェの店主)に伝えたい!」と、思わず迸る情熱をそのままメールに託して送っていました。ジャケットに写し出されている、水面にたゆたう美しく神聖な光りのように、どこかスピ リチュアルなメッセージを感じさせる楽曲や、日常に寄り添う陽の光りのように、安らかな空気に満ちた楽曲が、ひとつひとつ丁寧に紡がれている、人の手の温もりを感じるアルバムです。

それぞれの音楽が、頭の中のキャンヴァスに見たこともない、でもどこか懐かしい匂いがする風景を、鮮やかな色彩とともにのびのびと描いてくれます。時にカルロス・アギーレのような、時にキケ・シネシのような、時にパット・メセニーのような、時にキース・ジャレットのような、時にラヴェルのような、時にドビュッシーのような……それでいて、他の誰でもない、ジャンルの境界線も溶け落ちてしまう、力強さと繊細さを内包した音楽。世界の素晴らしい音楽が、時を 越え国境を越え、目に見えない光りの粒子となって、音楽家二人の体に染み渡り、そして長い長い時を経て、新しい光り放つ音楽として、今この時代に産み落とされた……思わずそんなイメージを膨らませてしまうほど、すっかりこの作品の虜になってしまいました。

今回、"Autumn Selection"にセレクトした「Matogata Sunrise」は、まさに今の季節にぴったりな、澄み渡る秋空を思わせるような清々しい作品です。天にも届くような、どこまでも美しく舞い上がる伸びやかなピアノの音色と、スピリチュアルな空気を宿したシタールを彷彿させる魔術的なギターの爪弾き。固く閉じていた心の奥の古い扉が、勢いよく開くような、爽快感に満ちた魂を解き放つ音楽。聴き込むごとにひとつひとつの楽曲が、自分だけの意味や物語を教えてくれるような不思議な感覚を覚えます。秋の夜長に目を閉じ、じっくり耳を傾けたい、心の水面を優しく揺らす美しい一枚です。    ― 富永珠梨  

            *                  *

二人が初めて共演した小さなジャズ・バーでそれは生まれた。藤本一馬の風のようなギターと伊藤志宏の水の輝きのようなピアノが出会うと、神々しい光が降り注ぐように二人は美しい音で包み込まれた。あれから2年半の年月を経て、まるで演奏家とリスナーの心の動きを追ったドキュメンタリー映画のような作品が生まれた。        ― 吉本宏 (bar buenos aires
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写真は、リリースツアー会場のひとつ、2014年10月17日福岡公演|papparayray にて。