Monday, September 23, 2013

Musica de Rosario



今までハンモックカフェ店内でBGMとしてかけていると「今かかっているのは何ですか?」と、多く問い合わせもいただいていながら、廃盤のため入荷できなかったこの2枚。BlueArtから2013年エディションとして待望の再発売(限定アルゼンチン盤)!

●Rumble Fish / Der mar hallado  (2nd)  2,300円 (在庫○)再入荷!

●Rumble Fish / Los viajes del dia  (3rd)  2,300円 (在庫△)再入荷!

眠れるロサリオの財宝が今、時を越えて奇跡の再発!
水運で栄えたアルゼンチン第三の都市ロサリオにて結成されたRumble Fish。エグベルト・ジスモンチや、アントニオ・カルロス・ジョビン、オレゴン、パット・メセニーなどに影響を受け、アコースティックに、室内楽的に穏やかに、彼らの故郷である沿岸リトラル地方特有の瑞々しさをブレンドしたオリジナルコンポーズ中心で美しく昇華。

1992年に、ロサリオ交響楽団出身のGaston Bozzano(コントラバス)、のちにLuz de Aguaを結成するClaudio Bolzani(ギター)、ホルヘ・ファンデルモーレ・グルーポの初期メンバーTuti Branchesi(ドラムス)の3人で結成。1996年にEl Muecín Recordsより1stアルバム『ENSAYOS』をリリース。様々なフェスティバルに出演した後、新メンバーManuel Cerrudo(ピアノ)を迎えた4名で、ロサリオの名門ジャズレーベルBlueArtからリリースした作品が今回入荷した2作品です。

「”オデッセイア” は素晴らしい本で、その一節が頭の中にあったんだ。それで、このアルバムのすべての曲が、ホメロスが見つめていたであろうエーゲ海の世界へつながるように意識した、あの、安息の地というシンプルな世界へ(輸入元翻訳より引用)」と、ブックレット中で語っている名作2ndの『Der mar hallado』(2003年)は、現地新聞や雑誌、評論家からも高い評価を受け、海底にゆらめく気泡のように淡く弾けるサウンドが印象的。ロサリオの音楽シーンを培ってきたJuancho Peroneがパーカッションでゲスト参加も見逃せない。続く3rdアルバム『Los viajes del dia』(2008年)は、曲によりフリューゲルホルンやトランペット、フルートが加わり、Carlos Aguirreがアコーディオンと作曲でゲスト参加。浮遊感溢れる至極のアンサンブルとなり、前作よりコンテンポラリーに美しさを讃えた作品になっている。また、この2作品ともリトラル地方の美しい音楽には高い確率で名前がクレジットされているロサリオ在住のRoxana Rainoldiがジャケットデザインを手掛けています。


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余談ですが....


昨年アルゼンチン・ロサリオを訪れた際、ギジェルモ・リソットさんの案内でCCPEを訪れたのですが、そこで偶然にもRumble Fishのコントラバス奏者ガストン・ボッサノさんとお会いしました。とても優しい語り口(ギジェルモによる通訳を介してですが)で、CCPE館内を案内してくれました。ガストンさんの奥様はあのエテル・コフマンのようで、妙にうなずいてしまいましたよ。また、3rdアルバムの撮影場所がロサリオだと自分の中で何か確信しておりCDも持参していたのですが、国旗モニュメントからのびるメインストリートを歩いていると見つけました! あの後ろの黄色はバスだったんですね。街を走るバスは新しくなっていましたが、アルバムジャケットと同じようなサングラスをかけコートを着た女性が偶然写っていました。道端で写真撮ってる変な日本人だと思われたかも知れませんが、近くに:e(m)r;ショップもあったのですから興奮せずにはいられませんでした(笑)

これまた偶然にも数日後に訪れたパラナーで会うことが出来たクラウディオ・ボルサニさんに、「このジャケットの場所に行ったよ」と、なんとか拙い英語で伝え、撮った写真を見てもらうと「この場所だよ!なんで分かったの!」と、ロサリオに行ってその場所を探す日本人はいないでしょうからそれは驚いたでしょうね。食の旅をしていた僕たちだったのに何をしていたのやら(笑)。もちろんサインもして頂きました! 

写真左上から時計回りに、 
2作品の貴重な1stエディション→ CCPE→ 説明案内するガストン(右から2人目がガストン・ボッサノ、その左横がギジェルモ・リソット)→ ジャケットになったロサリオのメインストリート
(この4枚の写真はすべて2012年10月に中村信彦が撮影)


素晴らしい作品です。試聴しなくても大丈夫ですので是非皆さまのお手元にどうぞ。

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