Saturday, September 21, 2013

La Melancolia Maravillosa de Argentina


素敵な音楽が多く創造されるのは素晴らしいことだと思います。
その中からお薦めのアルゼンチン音楽を販売していく選盤の際に思うこと。
「初心忘れるべからず」

ハンモックカフェとして音楽を販売していく中で、
時期をマイペースに判断し、独自の観点で厳選しておりますが、
現地のライヴを体験したせいか、深くかかわりすぎているとか、
文章が重すぎる(笑)とか抽象的すぎて何か分からない文章に
なっていることも度々(笑)。

そんな時、いつも気持ちを初心に戻してくれるアルバムは、やはりこれです。”美しいアルゼンチン音楽”として最初にコンパイルされた記念的アルバムでもあり、今となっては入手困難の貴重音源もいくつか収録。帯に記載してある”心の調律師のような音楽”とは正にその通りの素晴らしいネーミングだと思います。また、コンピレイションの醍醐味である曲順と選曲を橋本徹さん、そして、ライナーノートにはイマジネイションが広がる美文の吉本宏さんの黄金コンビ。

水滴が描く波紋のように静かに広がるセバスチャン・マッキのピアノが美しい曲で幕を明け、弦の音との調和が印象的なセシ・イリアスの繊細な歌声と口笛、アンドレス・ベエウサエルトの音の幽玄美、サウダーヂ感溢れるアカ・セカ・トリオの「maricon」など全20曲。心鎮まる詩情と映像美に溢れた音の桃源郷から届いた名作が連なります。このコンピレイションにカルロス・アギーレの曲が1曲も収録されなかった理由は後で知ることになったのですが、結果Cremaの国内盤の再発に繋がり、自然と良い流れが出来ていきました。

●美しき音楽のある風景
~素晴らししきメランコリーのアルゼンチン~   2,400円 (在庫○)再入荷!


「アルゼンチン音楽を聴くにはどれがいいですか?」
と、お客様に尋ねられた時、まずこのコンピレイションをお薦めします。
”美しさ”と”アルゼンチンらしさ”のちょうどいい距離感の曲が収録されているからです。
最初が肝心で初めてアルゼンチン音楽に触れるお客様が
これからもっと聴きたくなるか、それとも、もう聴かなくなるか...

写真の後ろに映っているアルバムは、
このコンピレイションに収録されているアルバム達です。
もし、収録されている曲に興味を持ったら、コンピレイションから
自分の好きな音楽家を探していくことも愉しみの一つだと思います。
.

2010年アルゼンチン音楽に夢中になっていった時の文章を読み返し、
ハンモックカフェがアルゼンチンへ向けて
大きく舵を切ったあの運命のひとときに戻って、
三歩進んで二歩下がる精神でこれからも販売してゆきます。



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アルゼンチン音楽が初めての方には、
インパートメント稲葉昌太さんによる、3年前の記事の
日本で広まった美しい経緯も是非どうぞご覧くださいませ。
理解が深まると共に、音楽には無数の想いが詰まっていることに気付かされます。
↓↓↓↓↓↓
『2010年静かなるムーヴメント素晴らしきメランコリーの世界とカルロス・アギーレ』


※ 通販方法はこちら