Saturday, August 17, 2013

残暑お見舞い申し上げます

お盆期間中は昼・夜ともに、当店へご来訪いただきありがとうございました!

コーヒーや料理、スイーツのご提供から、CDなどの商品のご説明も
行き届かない時もありますが出来る範囲で心を込めていたしております。

近日開催される当店でのライヴのご案内などもさせていただいてます。
案内フライヤーやこちらの話に耳を傾けて下さった方もありがとうございます。
お一人様のご参加も大歓迎ですので、どうぞご検討くださいませ。

ではこの週末も通常通り営業しています。
残暑厳しい折、どうぞご自愛くださいませ。

Japanese edition 「El paso del tiempo」


初来日公演も記憶に新しい、作曲家ギタリスト、ギジェルモ・リソット。
彼がフルート奏者パブロ・ヒメネスと発表した傑作アルバムが日本盤として再発され入荷しています!当店でも2012年2月からオリジナルのスペイン盤を販売しておりましたが完売になりました。支えてくれる方のおかげもあり、必死で紹介してきただけに日本盤となり再発されたことは非常に感慨深いです。

●ギジェルモ・リソット/パブロ・ヒメネス 『エル・パソ・デル・ティエンポ』2,415円(在庫✕)


収録曲やジャケット写真はオリジナルのままで、音楽評論家の渡辺亨氏によるライナー付。ギジェルモの音楽背景や本作の録音について明らかになったことも記載された素晴らしい内容です。また、ギジェルモによるセルフライナーも新たに英語で書かれています。

収録内容についてあらためて記すと、ギジェルモ・リソット / パブロ・ヒメネスによる全編オリジナル・インスト曲集。2人のドゥオ演奏が5曲(うち1曲はタンブーラー奏者の客演有り)、ギジェルモ・リソットのギター独奏が2曲、パブロ・ヒメネスのフルート独奏が2曲(うち1曲はパーカッション奏者の客演有り)、そして記載のないシークレットトラックが1曲、こちらもぜひ聴いて頂きたい名曲です。全10曲、音の間合いや美しい余韻、沈黙をも秘めた傑作。

※試聴など過去の日記にてどうぞ。→こちら


<ご注意>
ギジェルモ・リソット/パブロ・ヒメネスはバルセロナにて「Dúo Rizzotto Giménez」という名義で『La otra orilla』(2012年) も発表しています。ギジェルモ・リソットの来日公演会場や当店でご購入された方もいらっしゃり、ここにライナー中にある誤り/訂正のお知らせをさせていただきます。
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『エル・パソ・デル・ティエンポ』のライナーには『La otra orilla』(2012年) は
自主制作のCD-Rとありますが、日本盤発売元インパートメント社に確認を
いたしましたところ、リリース担当者の誤認でありそのままライナーに反映
されてしまったとの旨、回答をいただきました。
正しくは『La otra orilla』(2012年)は正規プレス盤のCDです。
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ギジェルモ・リソット/パブロ・ヒメネスによるこちらの作品(2012年スペイン盤)もおすすめ!
Dúo Rizzotto Giménez / La otra orilla 再入荷!



※ 通販方法はこちら

Wednesday, August 14, 2013

Novos Compositores




かつてボサノヴァが生まれたころのムーヴメントように、新しい作曲家たち”ノヴォス・コンポジト―レス”によってサンパウロを中心に新たな音楽シーンが築き上げられています。それは、ブラジル音楽の枠組みにとらわれないフレッシュな香り立つ奔放なサウンド。

その核となる存在、ヴォーカルのダニ・グルジェル(娘)と、ピアノのデボラ・グルジェル(母)がクアルテ―ト編成で録音した新作、初の日本盤が、本日全国発売となりました!

●Dani & Debora Gurgel Quarteto / UM   2,625円 (在庫✕)

※初回特典レコーディングシーン収録DVD付


ハンモックカフェでは数年前に、”ノヴォス・コンポジト―レス”にあたるタチアナ・パーハやト・ブランジレオーネ、ミッヒ・フジシュカなどのアルバムを聴きブラジル音楽もお取り扱いもしていましたが、しだいに現代アルゼンチン音楽に夢中になって行き音楽志向がアルゼンチンへ傾いていました。 しかし、ここ数年の間にアルゼンチンの音楽家とブラジルの音楽家が国境を軽く飛び越え創造する美しい共演も目立ってきたこと(後でこの人とも共演していたのかと思うこと多数...)や、あらためて”ノヴォス・コンポジト―レス”周辺を聴くようになってきたのは鎌倉のカフェ・ヴィヴィモン・ディモンシュさんの存在です。

ディモンシュ堀内さんのブログで「ダニ・グルジェルがUSツアーで日本から半分の距離までくるからシアトルコーヒー事情も含め観に行く」、という日記を見て、フットワークの軽さ、そこまで熱狂になれることに対しても読んでいて興奮した次第です。堀内さんがシアトルのライヴに行かなければこの日本盤は誕生しなかったといっても過言ではないはず。その記録はdacapoで紹介されています。是非ご一読くださいませ!そしてなんと9月には初来日公演(東京・鎌倉のみ)もあります!
↓↓↓↓
ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート、『UM』 リリース&9月初来日
みなを虜にするダニ・グルジェルが、クアルテートで待望の初来日。

 また、シーンを盛り上げてきた立役者、大洋レコード伊藤さんのライナーも特筆です。ライナーノートにはダニ&デボラ・グルジェル母娘の音楽素養やキャリア、過去の作品から本作が出来上がるまでのヒストリーを詳しく分かりやすい言葉で書かれ、その文章からは音楽家に対する敬意と熱意が伝わってきます。

現在の音楽シーンにおいて重要なことの一つは、心底好きだから届けたいという音楽愛好家の想いを汲み取ったアルバムがリリースされることではないでしょうか。注がれた愛情はCDにしっかりと根付いていると思っています。




◆Dani & Debora Gurgel Quarteto Official Site


※ 通販方法はこちら

Despues de usted


理想的な音楽夫婦が紡ぐコンコルディア。現代アルゼンチン音楽シーンでも圧倒的な存在感でリードするルナ・モンティ&フアン・キンテーロの新作が届きました!大地を讃え謳歌する伝統とモダンのちょうど良い距離感を保ち、明瞭なアコースティックギター、心に深く届く美声で魅了する夫婦。アルバム全15曲のうち、フアン・キンテーロによるオリジナル3曲とアルゼンチン、ウルグアイ、チリの作曲家のカヴァー曲で、日頃から息の合った演奏家仲間を迎えた素晴らしい内容になっています。さらに今回は愛娘も参加し、絵本のような装丁で窓が切り抜かれた特殊ジャケットもそばに置いておきたくなるほど愛溢れる仕上がり。

●Luna Monti, Juan Quintero / Despues de Usted 2,100円(在庫△)

フアン・キンテーロはご存知のかたも多いアカ・セカ・トリオのヴォーカル&ギター。数々の名演を生み出しコンテンポラリー・フォルクローレのフロンティアでもあります。カルロス・アギーレを始め共演者も多く、アントニオ・ロウレイロの『Só』にもゲスト参加しています。

そして、ルナ・モンティ&フアン・キンテーロの夫婦では、ブエノスアイレス・カルチャーの発信地パレルモ地区に本店を構えるアパレルショップ”ホアナ・デ・アルコ”のコンピレイションCDの冒頭曲に収められていたり(本作とは別アルバムからの曲)、また、ルナ・モンティは、ホアナ・デ・アルコの服でステージに立つこともしばしばで、音楽とファッションに影響を与える女性アーティストの一人です。

2011年3月に体験したCafe Viniloでのアカ・セカ・トリオのライヴで、ルナ・モンティがゲスト出演されていました。その時のライヴ体験の様子はこちら




※ 通販方法はこちら

Tuesday, August 13, 2013

Antonio Loureiro



アントニオ・ロウレイロのソロ名義の1stアルバム(2010年 ブラジル盤)
来日前に待望入荷いたしました!
熱心な音楽ファンの間で口コミなどによりアントニオ・ロウレイロの名前が
日本で広く知られるきっかけになった重要作品。

●Antonio Loureiro / Antonio Loureiro  2,400円  (在庫×)

現代ブラジル音楽においてその将来を嘱望されるマルチ奏者であるロウレイロは、この『Antonio Loureiro』において、ヴォーカルと、ピアノ、ギター、ドラム、マリンバ、ヴィブラフォン、カホン...などの楽器を演奏しており、収録11曲全編オリジナル曲(そのうち作詞は共作も含め6曲)になります。プロとしてキャリアを積んできた最初のソロ名義作品として、曲によって共演する演奏家仲間を多種多様に迎え、ミナスからサンパウロへと若き才能が開花した新進気鋭の意欲作。中でも特に気になる曲は、#1.「Voo a dois」、#5.「Nova」、#10.「Sentimento」。静かなる音楽の中に内面から湧き出る熱情を感じます。

試聴はこちらでどうぞよろしくお願いします。


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そして、この1stから約2年後にブラジルと日本において発売された
2ndアルバム『Só(ソー)』(2012年)も再入荷しています。
(以前紹介した日記はこちら)

●Antonio Loureiro / Só(ソー) 2,415円 (在庫△)
(2012年 国内盤 NRT / quiet border)

解説、歌詞・対訳付の日本盤はロウレイロの哲学や詩的世界観と距離を縮めてくれる、ファンにはもちろん、これからの方にも嬉しい一枚。前作同様に全編オリジナル曲で多数の楽器を演奏し、『Só(ソー)』ではインストゥルメンタル曲が増えているにもかかわらず、言葉を超えた情感漂うピアノを中心とした演奏の多くは共演者と高い次元で共鳴し合い、聴くたびに新たな発見も気付きます。中でもタイトル曲の#5「Só」は、洗練・艶やか・クールネスといった表現が浮かび、コンテンポラリー・ジャズの現代的タッチで描かれた本作品を象徴するような一曲です。

試聴はこちらでどうぞよろしくお願いします。


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この度2013の晩夏に行われる初来日ジャパンツアーでは、2ndアルバム『Só(ソー)』からの演奏が中心となり、姫路公演ではアントニオ・ロウレイロのソロピアノと静寂を漂わせる歌が聴けるのです!本当に奇跡のような親密な公演になることでしょう!!
ANTONIO LOUREIRO Japan Tour 2013<富山8/25-東京8/29-熊本8/30-姫路8/31>


*ライヴのご予約も引き続き、店頭、メール、TELにて受付中です。どうぞお早目に。
*ハンモック・サマー・キャンペーン2013 開催中!
【2013年8月1日(木)12:00~8月18日(日)22:00】
http://hummock.blogspot.jp/2013/07/hummock-summer-campaign-2013.html
この機会にぜひどうぞ。

Friday, August 9, 2013

En Vivo en el Teatro Colón


アルゼンチン・クラシック・フォルクローレの殿堂。
作編曲家/ピアニスト、マノロ・フアレスがブエノスアイレスにある
南米屈指の劇場”コロン”で行った2003年ライヴ録音(拍手あり)。
ハンモックカフェでは過去にも取り上げているアルゼンチン音楽界の巨匠ですが、
これまでご紹介したトリオやカルテ―ト編成とは異なる
ピアノソロならではの慈愛に満ちた演奏はただただ美しいです。
劇場の広さも感じ取れる録音や、白鍵色と黒鍵色に例えられ
活版印刷で文字が浮かび上がるシンプルで潔いジャケットも特筆。
また、PAL方式で収録されているヴィデオクリップが鳥肌モノです。
壮麗なコロン劇場に据えられたスタンウェイで奏でる
マノロ・フアレスの演奏にうっとり鑑賞する貴婦人の姿も微笑ましく
10年たった今でも見ごたえがあります。


●Manolo Juarez / Teatro Colon 1,700円 (在庫✕)


※下記試聴はPCにてできます。

Wednesday, August 7, 2013

Sound Collage


幻想と現実のはざまにたゆたうサウンドコラージュ。
空間に満ちるフレンチホルンの冒頭曲に旅の序章を感じ、
ピアノ、ギター、ヴァイオリン、チェロが、ディティールに陰影を描いてゆく。

●Ulises Conti / Los Acantilados   1,900円 (在庫✕) 

舞台音楽や映画音楽も手掛けるアルゼンチン出身のサウンドアーティスト、
ピアニスト/マルチ奏者、ウリセス・コンティの2012年作品(現在最新作)。
彼の他の作品は何度か入荷しているものの
店頭で売れてしまうことがあったためブログであまり紹介してませんでしたが、
本作もウリセスの美意識が宿っていて素晴らしいです。
ヘニング・シュミート辺りの音楽が好きな方にもお薦めです。
ヴィンテージ感ある短編映画的PVも美しい...


Earthy Music


アルゼンチンのMatereré Trio(マテレレトリオ)は、
マリンバ、ギター、パーカッションによる無垢な風合いのインスト・ミュージック。
この3つの楽器を想像しただけでも心地よくなること請け合いですが、
アルゼンチン北東部のリズム”チャマメ”をメインで、
ころころとカワイイ演奏に自然と笑みが浮かびます。
しっかりアルゼンチン音楽を演奏しているはずなのですが、
何も難しくなく聴けるところがまた良いです。
その一方、ギタリスト好きには有名?な、オラシオ・カスティージョが
トリオメンバーの一人であることもギターファンには見逃せません。
また、セルフライナーノートにはマテに対する熱い思いが書かれ、
マテと同調する彼らの演奏に敬意をこめマテ茶とともに撮影しました。

●Matereré Trio / Matereré Trio  2,000円 (在庫△)再入荷!




<再入荷CD案内>

ヘオルヒナ・アッサン / como respirar
ヘニング・シュミート / spazieren
伊藤志宏 / ヴィジオネール