Thursday, June 27, 2013

Recommended music from Sudamericana


美しい音とタイポグラフィーが印象的な4作品。

① Andres Beeuwsaert / DosRios  2.100円 (在庫△)
アルゼンチンでVW“voyage“という名前のレンタカーを借り400km走った。ラ・リオハからサンフアンまでの道のりは果てしない大地を“航海“しているような錯覚になり、まさにアンドレスの作品①のような風景が眼前に広がると、頭の中で彼の音楽が回想した。ゆっくりと日が沈み、雄大な大地に包まれるような揺らぎを感じるこの作品は、アンドレスの耽美的なピアノにソプラノサックス、クラリネット、コントラバスが浮遊する。人々は地球に生かされているということも感じてしまうスケールの大きい作品。現代アルゼンチン音楽における重要作品であり、ハンモックカフェでももう何度目の再入荷だろうか...。

② François Morin / Naissance  1.900円 (在庫✕)
リオデジャネイロに降り立ったフランス人、フランソワ・モランが、近年の美音を創造するブラジルの音楽家達とともに録音した②。国の垣根なく素晴らしい音楽が産み出されることを象徴しているかのようで、あまりにも絢爛でエモーショナル。①のアンドレス・ベエウサエルトの恋人タチアナ・パーハがヴォーカルで3曲参加。アンドレ・メマーリのピアノも繊細でリリカル。

③ Horacio Burgos / Celebracion 2.100円 (在庫×)
フランソワ・モランが好きな音楽ファンの間でもじわりと注目を集めているブエノスアイレス出身の作曲家ギタリスト、オラシオ・ブルゴスの③。およそその風貌から想像できない温かみある弦の響き。彼の演奏がスピーカーから流れると一気に上質な空間へ。レーベルメイトであるミンギ・インガラモをピアニストに迎え、ベテランギタリストだからこそ成熟した深く美しい世界が広がる。

④ Manolo Juarez / Cuarteto 2.300円 (在庫✕)
オラシオ・ブルゴスも作曲を学んだ、1937年生まれ、モダン・フォルクローレ・ピアニストの御大、作曲家マノロ・フアレスの新譜④がようやく入荷。以前プロフィールは紹介しましたので割愛させていただきますが、前作とは異なるメンバーのカルテート編成。コントラバスの名手オラシオ・ウルタドの演奏が艶やかな雰囲気を醸し出し、しっとりと編曲したアルゼンチンの名曲を流麗に演奏。切なさと衰えない瑞々しいピアノタッチが同居する、今年76才になったマノロ・フアレスにしか到達できない音楽がここにあります。ダバロス&レギサモン作の5曲目(アルバムクレジットでは何故か8曲目になっている)をのぞきすべてインストゥルメンタルの美しい傑作。

アンドレスのジャケット①に似ていると思い、降りて撮ったアルゼンチンでの写真は、何故かキメキメになってお恥ずかしいですが...(苦笑)。お蔵入りのはずでしたが、CD紹介するにあたって使おうと思いました。すみません...