Thursday, October 25, 2012

Luz de Agua / AR 2012 ⑮


前回の日記で少し触れていた
Juan.L.Ortiz文化会館に行ったことが伏線であったかのように...
パラナー滞在中その文化会館に行った2日後、
カルロス・アギーレさん宅を訪問させていただいたのですが
「すぐ近くにセバスティアンが住んでいるから会いに行こう」と、
おっしゃって下さり電話をかけてくれたのですが、
「今日Luz de Aguaのメンバーが集まるらしいからライヴ見れるよ!」と、
アギーレさんでも心躍らせ伝えてくれたことからも分かるように
公けにライヴをほとんど行わずメンバーの住んでいる場所も
離れているため全員そろうのも貴重な存在らしい。

とてもストイックに活動を続けているLuz de Agua。そのメンバーは、
セバスティアン・マッキ(ピアノ)
クラウディオ・ボルサニ(ギター・ヴォーカル)
フェルナンド・シルヴァ(ウッドベース)

当店でも約3年前から常に販売し続けているので
おそらくすでにLuz de AguaのCDを持っている方も多いと思いますが...
改めて少しご紹介させていただきます。
Juan.L.Ortizの詩に曲を付けた美しきアルゼンチン音楽の極み。
波紋を広げるような水面のきらめきを感じるピアノと
微睡を感じる切ないヴォーカル、水脈のように低く流れるベース。
静かなるアルゼンチン音楽が多く紹介されるようになり
常に重要作品として紹介されている語り継がれるべき傑作です。
詩集になった装丁も美しいLuz de Agua のCDアルバム。

●ルス・デ・アグア / Luz de Agua  2400yen 

その日セバスチャンの自宅ライヴではマイクを通さずアコースティックで行われ
その美しさに今まで味わったことのない感動や高鳴る胸の鼓動を感じ、
目の前で繰り広げられたものが幻ではないかとすら思いました。
その後、フルート奏者ルイス・バルビエロやアギーレさんも飛び入り参加し...
演奏後すぐに立てるはずもなく、しばらく余韻に浸っていました。

でもこの感動は独り占めするものではないとすぐに感じ、
演奏を一緒に観ていたキケ・シネシさんも曰く
「彼らの音楽は本当に素晴らしい、日本へ行くべきだ」と。
いつか日本で彼らの演奏が観れる日を夢見て、
Luz de Agua を聴き続けたいと思います。


自分たちを除き左より、カルロス・アギーレ、セバスティアン・マッキ、フェルナンド・シルヴァ、ガブリエラ、キケ・シネシ、マウリシオ・グァスタヴィノ、ルイス・バルビエロ、クラウディオ・ボルサニ。