Thursday, July 7, 2011

Dos pianistas


●ハビエル・アルビン / las mananas el sol nuestra casa 2.100円(在庫×)

アルゼンチン音楽を聴くと目の前に自然の風景が広がることが多い。ピアノ、クラリネット、チェロなど奥行きある演奏がそう思わせるのか それとも広大な平原が続くパンパがもたらすのか。鍵盤奏者ハビエル・アルビン率いるインストゥルメンタル・グループの麗しい音楽は、これもまた早朝のもや、川のせせらぎ、緑の香りがする。鳥の鳴き声や草を静かに踏む足音で始まる曲や、クラシカルな 女性スキャットが効果的な曲、 ジャズよりの音楽性、それぞれがドラマティックでストーリー性がある。カルロス・アギーレのレーベル『shagrada medra』から素晴らしい才能に溢れた名作の誕生。


●フェデリコ・アレセイゴル / espirales 2.100円(在庫×)

アルゼンチンの伝統を守りながら、美しくモダンに昇華された音楽。フェデリコ・アレセイゴルの繊細な感受性がつむぎだすピアノソロや、#5Nadanteの儚い美しさには息をのむ。冒頭のフュージョン的な曲であいさつされるも、フアン・キンテーロ&ルナ・モンティのような素朴なデュオ曲を思わせるあたたかなヴォーカルも交え素晴らしい音楽が連なる。


この2人のピアニスト・グループは今年5月ブエノスアイレス州ラプラタ市でライヴを開催していたようで、その時のフライヤーが、2つのCDジャケットを重ねたようなデザインで秀逸ですね!